サーバーの起動時にスタートアップオプションを指定する必要がある場合には、それらをコマンドラインで指示するかあるいはそれらをオープンファイルに配置します。サーバーの起動時に常に使用するオプションは、オープンファイルを使用して MySQL の設定を指定すると一番便利です。これは以下の環境で特に便利です。
インストールまたはデータディレクトリの場所は、デフォルトの場所
(C:\Program Files\MySQL\MySQL
Server 5.1
および
C:\Program Files\MySQL\MySQL
Server 5.1\data
)
とは異なります。
メモリー、キャッシュ、InnoDB 設定情報などのサーバー設定を調整する必要があります。
MySQL サーバーは、Windows 上で起動すると、Windows
ディレクトリの
my.ini
ファイルと
C:\my.cnf
ファイルの 2
つのファイルでオプションを探します。通常、Windows
ディレクトリの名前は、C:\WINDOWS
のようになります。以下のコマンドを使用して
WINDIR
環境変数の値から正確なロケーションを割り出すことができます。
C:\> echo %WINDIR%
MySQL は最初に my.ini
ファイルでオプションを探し、次に
my.cnf
ファイルで探します。ただし、混乱を避けるためにはファイルを
1 つだけ使用するのが最善です。お客様の PC
がブートローダーを使用している場合
C:
はブートドライブではないので、my.ini
ファイルしか使用できません。どちらのファイルにしろ、それらは一般的なテキストファイルになります。
MySQL 配布に含まれている参考例のオプションファイルを使用することもできます。詳細は Preconfigured Option Files を参照してください。
オプションファイルはノートパッドなどのテキストエディタで作成したり変更できます。たとえば、MySQL
を E:\mysql
にインストールし、データディレクトリが
E:\mydata\data
にある場合は、[mysqld]
セクションを含むオプションファイルを作成して、basedir
および datadir
オプションの値を指定できます。
[mysqld] # set basedir to your installation path basedir=E:/mysql # set datadir to the location of your data directory datadir=E:/mydata/data
Windows のパス名は、バックスラッシュではなくスラッシュを使用してオプションファイルで指定されます。バックスラッシュを使用する際は 2 重のバックスラッシュを使用する必要があります。
[mysqld] # set basedir to your installation path basedir=E:\\mysql # set datadir to the location of your data directory datadir=E:\\mydata\\data
MySQL 5.1.23 以前では、MySQL
インストーラはデータディレクトリを、MySQL
をインストールするディレクトリの直下に配置します。MySQL
5.1.24 以降では、データディレクトリは、MySQL
を実行するユーザーのための
AppData
ディレクトリ内に配置されます。
データディレクトリを異なるロケーションで使用したい場合、data
ディレクトリのコンテンツ全体を新しいロケーションにコピーする必要があります。たとえば、代わりに
E:\mydata
をデータディレクトリとして使用する場合は、次の
2 つのことを行う必要があります。
data
ディレクトリ全体とそのすべての内容を、デフォルトの場所
(C:\Program Files\MySQL\MySQL
Server 5.1\data
など) から
E:\mydata
に移動します。
サーバーの起動時に常に新しいデータディレクトリのロケーションを指定するには
--datadir
オプションを使用します。