幾何図形の WKT (Well-Known Text) 表現は、幾何データを ASCII 形式で交換するために設計されたものです。
幾何オブジェクトの WKT 表現の例:
Point
:
POINT(15 20)
点の座標を指定する際に区切り位置を表すコンマが使われていない点に注意してください。
4 つの点を含む
LineString
:
LINESTRING(0 0, 10 10, 20 25, 50 60)
点の座標ペアがコンマで区切られている点に注意してください。
外側のリングと内側のリングを 1
つずつ含む
Polygon
:
POLYGON((0 0,10 0,10 10,0 10,0 0),(5 5,7 5,7 7,5 7, 5 5))
3 つの Point
値を含む
MultiPoint
:
MULTIPOINT(0 0, 20 20, 60 60)
2 つの LineString
値を含む
MultiLineString
:
MULTILINESTRING((10 10, 20 20), (15 15, 30 15))
2 つの Polygon
値を含む
MultiPolygon
:
MULTIPOLYGON(((0 0,10 0,10 10,0 10,0 0)),((5 5,7 5,7 7,5 7, 5 5)))
2 つの Point
値と 1
つの LineString
から構成された
GeometryCollection
:
GEOMETRYCOLLECTION(POINT(10 10), POINT(30 30), LINESTRING(15 15, 20 20))
この章の最初のほうでふれた OpenGIS の仕様書に、WKT 値を記述するための正式な生成規則を規定したバッカス・ナウアの文法が記載されています。