この項では直接的あるいは間接的に MySQL で使用されるすべての環境変数について説明します。これらの多くは本ドキュメントの別の場所にもあります。
コマンドラインのどのようなオプションもオプションファイルまたは環境変数で指定された値に優先し、オプションファイルの値は環境変数の値に優先することにご留意ください。
多くの場合、オプションファイルを環境変数の代わりに使用して MuSQL の振る舞いを変更するほうが好ましいといえます。Using Option Files を参照してください。
変数 | 説明 |
CXX |
C++ コンパイラ名 (configure 実行用)。 |
CC |
C コンパイラ名 (configure 実行用)。 |
CFLAGS |
C コンパイラ用フラグ (configure 実行用)。 |
CXXFLAGS |
C コンパイラ用フラグ (configure 実行用)。 |
DBI_USER |
Perl DBI のデフォルトユーザー名。 |
DBI_TRACE |
Perl DBI のトレースオプション |
HOME |
mysql
履歴ファイルのデフォルトのパスは
$HOME/.mysql_history . |
LD_RUN_PATH |
libmysqlclient.so
のロケーション指定に使用。 |
MYSQL_DEBUG |
デバッグ中のデバッグトレースオプション。 |
MYSQL_GROUP_SUFFIX |
オプショングループの接尾辞の値
(--defaults-group-suffix
などの指定)。 |
MYSQL_HISTFILE |
mysql
履歴ファイルへのパス。この変数を設定すると、その値は
$HOME/.mysql_history
のデフォルトをオーバーライドします。 |
MYSQL_HOME |
サーバー特定の my.cnf
ファイルが常駐するディレクトリへのパス
(MySQL 5.0.3 として)。 |
MYSQL_HOST |
mysql コマンドラインクライアントが使用するデフォルトのホスト名。 |
MYSQL_PS1 |
mysql コマンドラインクライアントで使用するコマンドプロンプト |
MYSQL_PWD |
mysqld に接続する際のデフォルトのパスワード。これを使用することはセキュアされていません。End-User Guidelines for Password Security を参照してください。 |
MYSQL_TCP_PORT |
デフォルトの TCP/IP ポート番号。 |
MYSQL_UNIX_PORT |
localhost
への接続に使用される、デフォルトの Unix
ソケットファイル名。 |
PATH |
シェルが MySQL プログラムの検索に使用する。 |
TMPDIR |
一時ファイルが作成されるディレクトリ。 |
TZ |
ローカルタイムゾーンに設定する必要があります。Time Zone Problems を参照してください。 |
UMASK |
ファイルを作成する際のユーザーファイル作成モード。表の下部にある注釈を参照してください。 |
UMASK_DIR |
ディレクトリを作成する際のユーザーディレクトリ作成モード。表の下部にある注釈を参照してください。 |
USER |
mysqld に接続する際に使用される Windows および NetWare 上のデフォルトのユーザー名。 |
UMASK
および
UMASK_DIR
変数は、その名前にもかかわらず、マスクではなくモードとして使用されます。
UMASK
が設定されている場合、mysqld
は ($UMASK | 0600)
をファイル作成のモードとして使用し、新しく作成されるファイルのモードは
0600 から 0666 の範囲になります (すべて 8
進数の値)。
UMASK_DIR
が設定されている場合、mysqld
は ($UMASK_DIR | 0700)
をディレクトリ作成の基本モードとして使用し、次に
~(~$UMASK & 0666)
で
AND
を使用します。新しく作成されるディレクトリのモードは
0700 から 0777 の範囲になります (すべて 8
進数の値)。AND
演算によってディレクトリモードから読み取り/書き込み権が削除されることがありますが、アクセス権が実行されることはありません。
MySQL では、UMASK
または
UMASK_DIR
の値がゼロで始まる場合はその値が 8
進数であることを想定しています。