サーバを実行するときに起動オプションを指定する必要がある場合は、コマンドラインで起動オプションを指定するか、オプション設定ファイルに起動オプションを配置します。サーバを起動するたびに使用されるオプションの場合、オプション設定ファイルを使用して MySQL のオプションを指定する方が便利です。この方法は、以下のような場合に特に便利です。
インストールディレクトリまたはデータディレクトリの場所がデフォルトの場所(C:\mysql
と
C:\mysql\data
)と異なる場合。
サーバの設定を調整する必要がある場合。
たとえば、MySQL バージョン 3.23 の
InnoDB
トランザクションテーブルを使用するには、InnoDB
のデータファイルとログファイルを格納するための
2
つのディレクトリ(C:\ibdata
と C:\iblogs
など)を手動で作成しなければならない。
また、項7.5.3. 「InnoDB 起動オプション」で説明するように、オプション設定ファイルに行を追加する必要もある
(MySQL 4.0 以降では、InnoDB
はデフォルトでデータディレクトリにデータファイルとログファイルを作成する。したがって、InnoDB
の設定は必須ではない。
ただし、必要に応じて明示的に設定することもできるが、その場合もオプション設定ファイルを使用すると便利である)。
Windows では、MySQL インストーラは、MySQL
のインストール先のディレクトリの直下にデータディレクトリを格納します。別の場所のデータディレクトリを使用する場合は、data
ディレクトリの内容全体をその新しい場所にコピーしてください。たとえば、デフォルトでは、インストーラは、MySQL
を C:\mysql
に、データディレクトリを
C:\mysql\data
にそれぞれ格納します。E:\mydata
のデータディレクトリを使用する場合は、以下の
2 つの処理を行う必要があります。
データディレクトリを
C:\mysql\data
から
E:\mydata
に移動する。
サーバを起動するたびに、--datadir
オプションを使用して新しいデータディレクトリの場所を指定する。
MySQL サーバは、Windows 上で起動すると、Windows
ディレクトリにある my.ini
ファイル内と C:\my.cnf
ファイル内でオプションを探します。通常、Windows
ディレクトリには、C:\WINDOWS
や
C:\WinNT
のような名前が付いています。以下のコマンドを使用して、%WINDIR%
環境変数の値から正確な場所を判別できます。
C:\> echo %WINDIR%
MySQL は、最初に my.ini
ファイル内でオプションを探し、次に
my.cnf
ファイル内でオプションを探します。しかし、混乱を避けるために、1
つのファイルだけを使用することをお勧めします。C:
ドライブがブートドライブではないときに PC
がブートローダを使用する場合は、my.ini
ファイルしか使用できません。どちらのファイルを使用する場合でも、ファイルはプレーンテキストファイルでなければなりません。
オプション設定ファイルの作成や修正は、Notepad
プログラムなどのテキストエディタを使用して行うことができます。たとえば、MySQL
が D:\mysql
にインストールされていて、データディレクトリが
D:\mydata\data
として配置されている場合は、オプション設定ファイルを作成して、以下のように
[mysqld]
セクションを設定して、basedir
パラメータと datadir
パラメータの値を指定できます。
[mysqld] # set basedir to your installation path basedir=D:/mysql # set datadir to the location of your data directory datadir=D:/mydata/data
注意: Windows のパス名は、オプション設定ファイル内でバックスラッシュではなくスラッシュを使用して指定します。バックスラッシュを使用する場合は、スラッシュを二重にする必要があります。
オプション設定ファイルを管理するもう 1
つの方法は、WinMySQLAdmin
ツールを使用する方法です。MySQL
インストールの bin
ディレクトリに、WinMySQLAdmin
とその使用説明が含まれたヘルプファイルがあります。WinMySQLAdmin
にはオプション設定ファイルを編集する機能がありますが、以下の点に注意してください。
WinMySQLAdmin
は、%WINDIR%\my.ini
ファイルだけを使用する。
WinMySQLAdmin
は、C:\my.cnf
ファイルを検出すると、このファイルの名前を
C:\my_cnf.bak
に変更して事実上無効にする。
これで、サーバの起動をテストする準備ができました。
This is a translation of the MySQL Reference Manual that can be found at dev.mysql.com. The original Reference Manual is in English, and this translation is not necessarily as up to date as the English version.