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この付録は、MySQL を他のオペレーティングシステムに移植する際に役立ちます。 現時点でサポートされているオペレーティングシステムの一覧を最初に確認してください。 See 項2.2.3. 「MySQL がサポートしているオペレーティングシステム」。 MySQL の移植版を新たに作成した場合はお知らせください。このマニュアルと当社 Web サイト(http://www.mysql.com/)に新規移植版を掲載し、他のユーザに推奨させていただきます。
注意: 作成した MySQL 移植版は GPL
ライセンスの下で自由に複製および配布することができますが、これによって
MySQL の所有権が付与されるものではありません。
移植先のサーバには、有効な Posix
スレッドライブラリが必要です。我々は、Solaris 2.5
については Sun の PThread(2.4
以前のバージョンにおけるネイティブスレッドのサポートは不十分でした)、Linux
については Xavier
Leroy(<Xavier.Leroy@inria.fr>
)による LinuxThread
を使用しています。
ネイティブスレッドに関する十分なサポートがない状態で新種の
Unix に移植する際に難しいのは、MIT-pthread
の移植であると考えられます。mit-pthreads/README
と「Programming POSIX
Threads」(http://www.humanfactor.com/pthreads/)を参照してください。
MySQL 4.0.2 まで、MySQL のディストリビューションには Chris Provenzano の MIT Pthread(MIT Pthread の Web ページ(http://www.mit.edu/afs/sipb/project/pthreads/)と プログラミング入門(http://www.mit.edu:8001/people/proven/IAP_2000/))パッチ適用バージョンが含まれていました。 これらは POSIX スレッドを持たない一部のオペレーティングシステムでも使用可能です。 See 項2.3.6. 「MIT-pthreads に関する注意事項」。
別のユーザレベルスレッドパッケージである FSU Pthread (http://moss.csc.ncsu.edu/~mueller/pthreads/ を参照)を使用することもできます。 この実装は SCO への移植に使用されています。
これらの問題のテストや実例については、mysys
ディレクトリの thr_lock.c
および
thr_alarm.c
プログラムを参照してください。
サーバとクライアントのどちらにも C++
コンパイラが必要です。我々は、多くのプラットフォームで
gcc
を使用しています。上記以外で有効と確認されたコンパイラは、SPARCworks、Sun
Forte、Irix cc
、HP-UX
aCC
、IBM AIX xlC_r
)、Intel
ecc
、Compaq cxx
) です。
クライアントのみコンパイルするには、./configure
--without-server
を使用します。
サーバのみのコンパイルは、現時点ではサポートされておらず、格別の理由がない限り追加されないものと思われます。
Makefile
または configure
スクリプトを変更する必要がある場合、GNU Automake
および Autoconf も必要です。 See
項2.3.4. 「開発ソースツリーからのインストール」。
最も基本的なファイルからすべてを再作成するために必要な手順。
/bin/rm */.deps/*.P /bin/rm -f config.cache aclocal autoheader aclocal automake autoconf ./configure --with-debug=full --prefix='your installation directory' # The makefiles generated above need GNU make 3.75 or newer. # (called gmake below) gmake clean all install init-db
移植に関して問題が起きた場合、MySQL をデバッグしなければならないことがあります。 See 項E.1. 「MySQL サーバのデバッグ」。
注意: mysqld
のデバッグを開始する前に、テストプログラム
mysys/thr_alarm
および
mysys/thr_lock
を起動してください。これによって、スレッドのインストールが実行される可能性も多少あります。
This is a translation of the MySQL Reference Manual that can be found at dev.mysql.com. The original Reference Manual is in English, and this translation is not necessarily as up to date as the English version.