RESET MASTER
インデックスファイル内にリストされているすべてのバイナリログを削除し、バイナリログインデックス ファイルをゼロにリセットし、新しいバイナリログを作成します。このステートメントは、マスターがはじめて起動された場合にのみ使用されるように考慮されています。
このステートメントの効果は、主に次の 2
つの点で、PURGE
BINARY LOGS
の効果とは異なっています。
RESET
MASTER
は、インデックスファイルにリストされているすべてのバイナリログを削除し、master-bin.000001
という名前の 1
つの空のバイナリログファイルだけを残します。これに対して、PURGE
BINARY LOGS
では番号付けはリセットされません。
RESET
MASTER
は、いずれかのレプリケーションスレーブの実行中に使用されるようには考慮されていません。スレーブの実行中に使用された場合の
RESET
MASTER
の動作は不定です
(そのため、サポートされていません)。これに対して、PURGE
BINARY LOGS
はレプリケーションスレーブの実行中にも安全に使用できます。
項8.6.1.1. 「PURGE BINARY LOGS
構文」
も参照してください。
RESET MASTER
は、最初にマスターとスレーブを設定する場合に役立ちます。その場合は、セットアップを次のように確認できます。
マスターとスレーブを起動し、レプリケーションを開始します (How to Set Up Replication を参照)。
マスター上で、いくつかのテストクエリーを実行します。
クエリーがスレーブに複製されたことを確認します。
レプリケーションが正常に実行されている間に、スレーブ上で
STOP
SLAVE
、それに続けて
RESET SLAVE
を発行します。スレーブ上に不要なデータがまったく存在していないことを確認します。
マスター上で
RESET
MASTER
を発行して、テストクエリーをクリーンアップします。
セットアップを確認し、不要なデータやテストによって生成されたログをすべて取り除いたあと、スレーブを起動してレプリケーションを開始することができます。