問題に遭遇した場合、まず、問題の原因となっているプログラムまたは装置を突き止めます。
以下の症状がある場合は、ハードウェア(メモリ、マザーボード、CPU、ハードディスク)の問題かカーネルの問題である可能性あり。
キーボードが動作しない。これは通常、CapsLock キーを押すことで確認できる。CapsLock ライトが変わらない場合は、キーボードを取り替える必要がある(これを行う前に、コンピュータを再起動し、キーボードに接続されているすべてのケーブルを確認する)。
マウスポインタが動かない。
マシンがリモートマシンの ping に応答しない。
複数の無関係のプログラムが正しく動作しない。
システムが予期せず再起動した場合(誤ったユーザレベルのプログラムは、決してシステムを停止できない)。
この場合、まずケーブルをすべて確認し、その後いくつかの診断ツールを実行してハードウェアを確認する。 また、問題が解決される可能性のある、使用しているオペレーティングシステム用の修正プログラム、アップデート、または Service Pack があるかどうかを確認する。 すべてのライブラリ(glibc など)が最新であることも確認する。
メモリ問題を早期に検出するためには ECC メモリ内蔵のマシンが有効である。
キーボードがロックされている場合、別のユーザからマシンにログインし、kbd_mode
-a
を実行してロックを解除できる場合がある。
問題の原因を突き止めるためには、システムログファイル(/var/log/messages など)を調べる。問題が MySQL にあると考えられる場合は、MySQL のログファイルも調べる必要がある。 See 項4.10.4. 「バイナリログ」。
ハードウェアの問題ではないと考えられる場合には、問題の原因となるプログラムを突き止める必要がある。
top
、ps
、taskmanager
や同様のプログラムを使用して、すべての CPU
を占有してしまっているプログラムや、マシンをロックしているプログラムを調べる。
top
、df
や同様のプログラムを使用して、メモリ、ディスク領域、開いているファイルや他の重要なリソースが不足しているかどうかを確認する。
暴走プロセスが問題となっている場合は、まずその強制終了を試みる。強制終了されない場合は、オペレーティングシステムにバグがある可能性がある。
他の可能性をすべて調査し、問題の原因となっているのが MySQL サーバか MySQL クライアントであると結論づいた場合には、弊社メーリングリストまたはサポートチームにバグレポートをお送りください。バグレポートには、システムの動作、および発生していると考えられることを、詳細に記載してください。また、問題の原因が MySQL であると考えられる理由についても記入してください。この章のすべての状況を考慮に入れてください。システムを調査したときに、問題がどのように発生したかを正確に記入してください。プログラムまたはログファイルの出力またはエラーメッセージを記入する場合は、'カット & ペースト' を使用してください。
動作していないプログラムおよびすべての症状を詳細に記述するようにしてください。過去、"システムが動作しない" としか記述されていないバグレポートを多く受け取りました。これでは、何が問題なのかわかりません。
プログラムが失敗する場合は、以下を確認すると役立ちます。
そのプログラムがセグメンテーションフォルトしてコアダンプを作成しているか。
プログラムが CPU
を占有しているか。top
でチェックする。何か重い処理を行っている可能性があるため、プログラムをしばらく動作させる。
問題の原因が mysqld
サーバである場合は、mysqladmin -u root
ping
または mysqladmin -u root
processlist
を実行できるか。
MySQL
サーバに接続しようとすると、クライアントプログラムにどのようなメッセージが表示されるか(たとえば、mysql
で試す)。
クライアントが動かなくなるか。プログラムから何か出力があるか。
バグレポートをお送りいただく際には、このマニュアルに記載されている原則に従ってください。 See 項1.7.1.2. 「質問またはバグの報告」。
This is a translation of the MySQL Reference Manual that can be found at dev.mysql.com. The original Reference Manual is in English, and this translation is not necessarily as up to date as the English version.