MySQL は、Open GIS
Consortium
(OGC)の仕様に準拠した空間情報の機能を実装します。OGC
は、合計 250
を超える団体からなる国際コンソーシアムです。加盟している企業、政府機関、大学では、公開可能な概念ソリューションを開発しており、それらのソリューションは、空間データを管理するあらゆるアプリケーションで使用できるものです。
OGC の Web サイトは
http://www.opengis.org/
です。
1997 年、Open GIS Consortium は OpenGIS (R) Simple Features Specifications For SQL を公開しました。この文書では、SQL RDBMS を拡張して空間データをサポートするための概念的な手法がいくつか提案されています。この仕様は、Open GIS Web サイト(http://www.opengis.org/techno/implementation.htm)で入手可能であり、この章の補足情報が記載されています。
MySQL は、OGC により提案されているジオメトリタイプを有する SQL 環境のサブセットを実装します。 これは、ジオメトリタイプのセットにより拡張された SQL 環境のことです。ジオメトリ値を持つ SQL カラムは、ジオメトリタイプのカラムとして実装されます。仕様には、SQL ジオメトリタイプのセットと、ジオメトリ値の作成と分析に使用される、これらのタイプの各種関数について記述されています。
地理的特性とは、実世界において位置を持つ存在を指します。 地理的特性の例を以下に示します。
実体。たとえば山、池、都市。
空間。たとえば郵便番号エリア、熱帯地方。
定義可能な場所。たとえば交差道路(2 つの通りが交差する地点)。
また、geospatial(地理空間) という用語が使用されている文書を探し、地理空間について詳しい情報を得ることもできます。
ジオメトリは、地理情報の機能を表す別の用語です。ジオメトリは本来、数学の一分野である幾何学を意味します。 もう 1 つの意味は地図作成法に由来し、地図の作成時に使用される地理的な特性を指します。
この章では、地理的特性、地理空間特性、地物、ジオメトリをすべて同義語として使用しています。 使用頻度が最も高い用語はジオメトリです。
ここでは、ジオメトリを位置を持ち存在を表すポイントまたはポイントの集まりと定義します。
This is a translation of the MySQL Reference Manual that can be found at dev.mysql.com. The original Reference Manual is in English, and this translation is not necessarily as up to date as the English version.