MySQL Enterprise Service Manager または MySQL Enterprise Service Agent は、随時更新できます。このセクションでは、これらのいずれかのコンポーネントで更新を実行する方法について説明します。
更新インストーラを使用して、別のオペレーティングシステムまたはチップアーキテクチャを変更することはできません。たとえば、更新インストーラを使用して、32-bit Linux インストールを 64-bit バージョンに更新することはできません。このような場合、インストールを最初から実行する必要があります。
更新ファイルの名前はさまざまですが、更新が適用されるターゲットオペレーティングシステムおよびバージョンを示します。特定のコンポーネントが更新される場合、ファイル名に表示されることもあります。たとえば、
という名前のファイルは、Windows の MySQL Enterprise Service Manager
バージョン 2.0.0 への更新を示しています。
mysqlenterprisemanager-2.0.0-windows-update-installer.exe
Service Manager
またはエージェントを最初にインストールしたときと同じ方法で更新をインストールすることもできます。たとえば、Windows
の場合は win32
または
unattended
モード、UNIX の場合は
gtk
、text
、xwindow
、unattended
モード、OS X の場合は
osx
、text
、unattended
モードです。
MySQL Enterprise Service Manager を更新するには、その MySQL Enterprise Service Manager に報告するすべてのエージェントを停止します。MySQL Enterprise Service Agent を更新する場合、MySQL Enterprise Service Manager も停止する必要があります。複数のエージェントを実行するマシンでは、更新が完了すると、プライマリエージェントが再起動されます。セカンダリエージェントは手動で再起動する必要があります。エージェントを停止または起動するには、次のようにします。
Windows – 項2.5.1. 「エージェントの起動および停止: Windows」
Mac OS X – 項2.5.2. 「Agent の起動および停止: Mac OS X」
アップグレードインストーラは、items-mysql-monitor.xml
を上書きします。このファイルは、Windows
の場合、C:\Program
Files\MySQL\Enterprise\Agent\share\mysql-monitor-agent
ディレクトリにあります。UNIX
の場合は、/opt/mysql/enterprise/agent/share/mysql-monitor-agent
ディレクトリにあります。これを変更した場合、このファイルをバックアップする必要があります。
それ以外の場合、更新は非常に簡単です。インストールファイルを実行して、現在のインストールのディレクトリ、および現在のインストールをバックアップするかどうかを選択します。このプロセスの完了に必要な時間は、更新により異なります。
現在のインストールをバックアップする場合、backup
という名前のディレクトリが現在のインストールディレクトリに作成されます。このディレクトリには、更新中に置換されたディレクトリのコピーが含まれます。特定のファイルのみが置換された場合、backup
ディレクトリに、これらのファイルのみが含まれます。更新を元に戻す場合、backup
ディレクトリにある元のファイルまたはディレクトリと新しいファイルまたはディレクトリを置き換えます。元のファイルを復元する前に、MySQL Enterprise Service Manager
と MySQL Enterprise Service Agent
の両方を停止してください。更新が成功した場合、このディレクトリを削除またはアーカイブできます。
現在のインストールをバックアップする場合、インストーラにより、リポジトリバックアップに十分なディスク容量があるか確認されます。十分な容量がない場合、別の場所を選択するオプションが提供されます。また、リポジトリをバックアップしないこともできます。
アドバイザリを更新するには、項2.3.4. 「アドバイザのアップグレードおよび更新」を参照してください。